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日本では安楽死は認められていません。
しかし、世界には安楽死を容認している国もあります。
治ることのない進行性の病に侵され、徐々に体の自由が奪われていく人にとって、「安楽死」は希望の光なのか?
本書に取材されている小島さんの強さと、そのご家族の優しさには心を打たれるものがあります。
ノンフィクションをあまり読まない方にもおすすめです。
ぜひ多くの方に本書を読んでいただき、小島さん、筆者の宮下さんの訴えたかったことを感じていただきたいです。
Amazonのレビューでは、4.6(2019年11月10日現在)となっています。
かなりの高評価ですね。
画像引用:Amazonのレビュー
Contents
安楽死とは
「安楽死」。
言葉としては聞いたことがあるけど、正確にその意味を理解している方は少ないのではないでしょうか。
もちろん、私も理解できていませんでした。
そもそも、この本で紹介されている終末期医療について、まったく知りませんでした。
日本人は、「死」の話題について避ける傾向があります。
現代では、さまざまな死の迎え方があるということを知っておくだけでも役に立ちます。
もし、いざという時がきたら、選択肢を複数知っているだけでも精神的な安定が得られるのではないでしょうか。
安楽死は希望の光なのか?
本書を読むと、「小島さん」にとっては間違いなく安楽死できることは、生きる希望となっていたと感じます。
死ぬために、生きる。
矛盾しているように感じますが、本書では小島さんの考え、想いが詳細に描かれ、読者を納得させていきます。
しかし、小島さんの事例は「失敗例」であって欲しいと本人は言います。
「死」の考え方は人それぞれでいい。
それは、筆者も同じ考えでしょう。
この本を読んで、みんなが「安楽死に賛成!」となって欲しくない。
ぜひ、死について、改めて家族も含めて考えていただきたい、
ということです。
死は誰のもの?
生前に延命を拒否する意思を示している患者がいたとします。
実際にその時が来て、患者の意識がない状態の場合、家族が希望すれば延命措置が施されます。
よくあることだとは思いますが、
そうなると「死」は本人のものではないのか?
誰のものなのか?
・痛みがひどくなる前に、苦しまずに死にたい
・家族のために、最後まで生き抜きたい
どちらの考え方が正しいのかは、答えのでない問題です。
ただ、日本では後者の意見を支持する人の方が多いようです。
死生観は、人それぞれ。
夫婦の間でも、全く違うかもしれません。
ただ、家族で互いに死をどう考えているか、それを定期的に話しておく。
それが、どのような最期を迎えるとしても、幸せな「死」に繋がるのではないか。
そんなふうに感じました。
まとめ
ちょっと、重い話題だったかもしれません。
小島さんの死が近づくにつれて、感動して、泣けてきます。
一人で読んだ方がいいかもしれません。
それでも、多くの人に本書を読んで欲しいと思います。
そして、家族で話し合うきっかけにしてください。
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