ブロードリンク問題から考える、データの完全消去方法

ブロードリンク社の元社員によるHDD転売問題。
ニュースでご覧になったかたも多いでしょう。

神奈川県庁のファイルサーバで使っていたHDDのデータが流出した、
ということで話題になってしまいました。

HDDのデータを完全に読めない状態にせずに、HDDを転売してしまったことにより、
HDDをオークションで入手した方が機密情報を復元できてしまったとされています。

報道で、同社の管理体制のずさんさがあきらかになっているところですが、
県庁側の対応も問題視されています。

この問題をきっかけに、「個人」がデータを完全消去するにはどうすればよいのか考えてみます。

HDDのデータは簡単には消せない

すでに報道されているように、HDDのデータは簡単に消えません。

・ゴミ箱にファイルを入れる
・フォーマットする
・OSごとリカバリする

これらのことをしても、データは復元できてしまいます。

完全消去する方法として推奨されているのが、よく出てくる
米国国防省規格
とかいう、いかにもな名前のついたものです。

安全とされている方法は、
ドライブの全領域にランダムなデータを、3回上書きする
ように、何回か意味のないデータを書き込むものです。

ただ、これをやるのは、スゴク時間がかかります
専用のソフトや機械を使わないといけないので、費用もかかります。

HDD/SSDが使えなくなってもよいという条件なら、パンチのような専用工具で
物理的に破壊するのが、最も早くて確実
です。

高速で完全消去するには、専用機がよい

HDD/SSDを、データを復元できないように完全消去した後に、売りたいということでしたら、
高速に完全消去ができる機械を導入するのがおすすめです。

例えば、こういうもの

 

私も、PCを自作していたころは、「これdo台 Pro」を持っていました。
HDD/SSDを自分で取り出せて、リカバリまでできる人なら、こういう機械があると便利です。

新しいPCを買ったときなどに、HDDのクローン(バックアップ)も高速でできます。

ドライブを取り出せないなら、ソフトウェアで

HDD/SSDを取り出せない場合は、時間はかかりますがソフトウェアを利用します。
費用の面でも専用機を買うよりは安くすみます

いろいろな完全消去をうたったソフトウェアがありますが、例えばこういうものがあります。
(Amazonで「HDD 消去」で検索してみてください)


 

ソフトウェアならば、USBで接続された外付けドライブの完全消去ができるものも多くあります。
インストールできるPCが用意できるなら、ソフトもアリです。

PC売却時には気をつけよう

データが一旦流出してしまうと、回収することはほぼ不可能です。

個人情報や、銀行・証券会社の口座情報、ID・パスワード等のデータが漏れてしまうと致命的です。

大事なデータが入っているPC等を破棄する場合は、
多少の手間と費用がかかっても、確実にデータを消去
してから手放すようにしましょう。

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