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君たちはどう生きるか(ジュニア版 吉野源三郎全集1)
吉野源三郎 著
ポプラ社
1,200円+税
ISBN4-591-06532-4
漫画版、新装版がマガジンハウス社から出てベストセラーとなっていますが、今回読んだのは2000年発行のものです。
漫画が話題になっていたので、私もまず漫画版を読みました。その後、原作が読みたくなり、図書館で借りてみました。
名著なので、どの図書館でも(漫画版は所蔵してなくても)原作は置いてあるのではないでしょうか。私が予約した図書館でも、既に多数の予約が入っていて、先日やっと読むことができました。
まず、本書には漫画版には含まれていないエピソードも含まれています。漫画版を読まれた方も、是非読んでみることをお勧めします。「ジュニア版」らしく、フリガナもちゃんとふってあり、文字も若干大きくて、主人公と同じ年代の中学生でも読めるようになっています。
内容は、まさに「君たちはどう生きるか」というテーマに沿ったものであり、人とのつながり、学ぶということ、友情など、人間としてどうするべきなのかという深く考えさせるものばかりです。
ただ、説教臭い内容というわけではなく、主人公が学生生活を通じて体験することに対して、おじさんが伝えたいことをノートに書くというスタイルが、数々の教訓を伝わりやすいもににしていると感じます。
また、難しい話ばかりでなく、友達のお姉さんからの手紙をもらうエピソードなどは、感動的な小説のようでもあります。物語としてはあそこで終わりだとすっきりするのですが、そのあと仏像の話が入っているのが、ただの小説ではない?と感じさせます…。
わたしは、大人になってから読んでみましたが、中学生の時に読んでおきたかった本です。
漫画だけでなく、是非原作も読んでみてください。
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