遅すぎる発表。やっとN-WGN/N-WGN Customのリコール。

ついに、N-WGN/N-WGN Customのリコールが正式に発表されました。
公式サイトのリコール情報

・9月から生産停止。
・同様の不具合で、新型フィットの発売も延期。

これを見ただけでも、なぜ「リコールの予定はない」なんて言えるのか。
ずっと不思議でした。

発売日に、N-WGN Customの試乗をさせてもらいましたが、非常にイイ車でした。
しかし、こんな状況ではとても買う気になれません

同じように考え、生産開始を待ちきれずにライバルの日産デイズ/三菱eKワゴンを購入してしまった方も多いと思います。

今回は、リコール発表を機にこれまでの経緯を振り返り、ホンダの対応について考えてみました。

N-WGNの概要

はじめに言っておきますが、新型のN-WGN/N-WGN Customは非常にいい車です。

試乗もしたので分かります。
・静かな車内
・広い視界
・USBポートの多さ
・上質な内装
・パドルシフト
・ホンダセンシングによる全車速対応ACC
・電動パーキングブレーキ

良いところを挙げればキリがありません。
デザイン(好みによる)を除けば、デイズ/eKワゴンに勝っている部分も多いでしょう。

私も、発売前から注目していたクルマでした。
こんな本も読みました(Kindle Unlimitedの読み放題対応です)

生産停止から3か月。いったい何してたの?

それでは、発売から今日までの流れを確認しておきましょう。

7/18発表
7/19当初の発売日
8/9発売開始
10月上旬生産停止のニュース
10月中旬フィット発売延期のニュース
10/24~モーターショーの展示なし
11月上旬1月初旬に生産再開の発表
12/12リコールの発表

そして、リコール対象は8/30までに生産されたものとなっています。

つまり、ホンダは(土日も考慮して)遅くとも9/2には、生産を止めるほどの重大な不具合であることを認識していたということになります。

軽微な問題であれば、次のロットから対応し、生産を続けたまま改善するはずです。
生産を停止したということは、そのまま生産を続ければ改修が必要な台数が増え続け、対策に必要な費用が増えてしまうと考えたからに違いありません。
このことから、生産を停止するのは、リコールを想定したものと考えるのが自然です。

それなのに、10月上旬のニュースが出たときには、「リコールは考えていない」と言っています。

しかも、11月上旬には、生産再開のめどが立ったということになっています。
ということは、不具合の原因を特定し、改善方法が判明していることを意味しています。
ですが、この時にもリコールの話はいっさい出ていません。

遅くても、生産再開のめどが立った時点で、リコールの発表を同時にするべきです。

発売延期の原因も電動パーキングブレーキ

リコールの内容は、電動パーキングブレーキに関するものでした。

ここで、気になるのは「発売延期の理由」です。

公式には、「部品供給の遅れ」とされています。
こう書くと、部品メーカーの責任のように見えます。

しかし、一部の方が電動パーキングブレーキの供給が遅れていると書かれています。
ディーラーの営業さんから、発売遅延の原因を聞いたのでしょう。
ここから、電動パーキングブレーキの問題が発覚したため発売が遅れた
と容易に想像ができます。

そうなると、なぜこの時点でしっかり対策しなかったのか?
という疑問がわいてきます。

フィットは、当初11月発表で、12月発売と言われていました。
それが、2月発売に延期されています。
原因が判明しているフィットでも、これだけ遅らせる必要があります。

なぜ、N-WGNはたった3週間で対策できたのか?

わたしは、この時にしっかり対策をしないで、
日程を優先し、暫定対策でごまかそうとした
と考えています。

研究・開発や品質保証部門よりも、営業・販売部門のチカラが強い企業では、こういうことが起こりえます。
エンジニアのかたが頑張ってよい商品を作ろうとしても、企業として何を重視するかということがズレていると不具合が表に出てきてしまいます。

企業体質が問題

次に買う車は、
全車速対応ACCのついたハイト系の軽自動車で
と思っていました。

そうなると、候補は
・デイズ/eKワゴン
・N-WGN/N-WGN Custom
・ムーヴ(これから発表あるかも)
の3択になります。

N-WGNはN-BOXの出来がよいだけに、もっとも期待していた車でした。
最近のホンダはイイ車を作るだけに、残念です。

今回の不具合は、カーオブザイヤーの評価にも影響を与えてしまっており、売り上げにも大きく影響するのは間違いありません。
売り上げを減らさないように品質を軽視した結果が、この事態を招いています。
※是非こちらの記事もご覧ください。
日本カー・オブ・ザ・イヤー(RAV4)とRJCカーオブザイヤー(デイズ/ekワゴン)が決定

わたしは、不具合が出るのはしょうがないと思っています。
問題なのは、不具合を隠蔽しようとする企業体質
です。

N-ONEが出るころまでには、ぜひ改善して欲しいです。

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