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「Pixel3 欲しいけど… 高すぎる」とかいう記事を書いておきながら、Pixel3を買ってしまいました。
夏ごろからスマートフォンの新機種はチェックしていましたが、最終的にはiPhone8、iPhone XRとPixel3の3択の中から選んだ形になりました。
今回は、なぜ私がiPhoneではなくて、Pixel3を選んだのかを詳しく書いてみたいと思います。
事実と個人的な感想を元に書いていますが、iPhoneユーザーの方は気分を害されるかもしれませんので、これ以降は見ない方がよいかもしれません…。
Contents
1.OSのアップデートが保証されている
まず、私が重視しているのはこの点です。
以前は、日本のメーカーが作ったスマートフォンも使っていたことがあります。
しかし、たいていのメーカーはOSのメジャーアップデートは1回行えばいい方です。
しかも、アップデートされたとしても、新バージョンのOSが出てから半年や1年たってから、やっとアップデートされるというのがほとんどです。
頻繁に行われているセキュリティーアップデートなども、OSのメジャーアップデートまでは行われなかったりもします。
これでは、個人情報満載のスマートフォンを安心して使うことなどできません。
メーカーが新機種を売りたいのは分かりますが、販売したハードは責任をもってサポートしてもらいたいものです。
このため、最初の条件をクリアできるのは、AppleのiPhoneか、GoogleのPixelかになってしまいます。
HUAWEIもコストパフォーマンスの良い機種が多くあって魅力的ではありますが、他のメーカーと同様にアップデートのサポートが心配なので選択肢から外しました。
2.スマートフォンの予算は10万円
最近は、スマートフォンの価格が上がってきています。
特にiPhoneはかなり強気の価格設定となっています。
今年のラインナップで言えば、iPhone XS、iPhone XS MAXは軽く10万オーバーです。Pixel3 XLも10万円を超えてきています。
10万円オーバーとなると、心理的に手を出しにくいものがあります。
私は、格安SIMを利用しているので、公式ストアで販売しているSIMフリー機を一括で購入するつもりでした。
そのため、割賦販売の審査は気にしていないのですが、キャリアで購入する方は10万円を境に審査が必要となるため、やはり多くの方にとって10万円という価格が一つの壁になるのではないでしょうか。
この時点で、購入の候補がiPhone XR、iPhone 8、Pixel3の3択となります。
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3.片手で操作できるサイズ
次に重視するのが、本体のサイズです。
私は片手で操作することが多いので、画面の端まで指が届くことが必須条件です。正直、今まで使っていたNexus 5Xのサイズが限界だと思っています。
これは、実際の機種を触ってみないとわかりませんので、iPhone XR、Pixel3が発売されてから、ドコモショップに行ってきました。
結果、iPhone XRはデカすぎる。
しかも、重い!
なんで廉価版なのにiPhone XSより大きくしたのでしょう…。
私の手では、iPhone XS、iPhone 8のサイズより大きくなってしまうと、購入する気になれません。
今年の3月からiPhone SE2が出てくるのをずっと待っていたのですが、残念ながらその気配もありません。
Appleは多少安くすればiPhone XRは売れると思っていたのでしょうが、私と同じようにあのサイズではダメだと思った人は多いと思います。
ここで、iPhone 8とPixel3の2択になりました。
4.Type-Cではない
iPhone 8は、USB Type-CではなくLightning端子がついています。
これが非常にダメなポイントです。
AppleはMac BookシリーズのポートはType-Cのみにしています。先日発表された、iPad ProもついにType-Cになりました。
なのに、なんでiPhoneはLightningのままなのでしょうか?
Appleは、ケーブルや関連機器の認証費用で稼ぎたいのでしょうか?
明らかに、Type-Cにした方がユーザーにとってメリットがあります。
私は、PCの充電も、スマホの充電も1本のケーブル、1つのUSB PD対応アダプタで兼用しています。
iPhoneにしたら、ケーブルとアダプタが2組必要になります。
モバイルバッテリーを使う際も、バッテリーへの充電を行うためのケーブルと、iPhoneへの充電を行うためのケーブルの2本が必要ですので、荷物が増えることになります。
当然、来年以降に発売されるiPhoneについては、Type-Cになる可能性がかなり高いでしょう。
※2019年11月15日追記
2019年発売のiPhone 11/Pro/Pro Maxも、Lightning端子のままでした。残念!
そうなると、今年iPhoneを買って、周辺機器を揃えても、(変換アダプタ等を使わない限り)Lightningでつなぐものは全て今後使えなくなる可能性が高いです。
これは、無駄です。
ということで、ここまででPixel3が最終的に候補として残ることになりました。
これからは、その他の理由についてあげていきます。
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5.iOSには戻るボタンがない
Android派の人が良く言う理由ですね。
iOSだと、各アプリで前の画面に戻る方法が異なります。スワイプだったり、画面上のボタンを押したり。
しかも、戻るボタンが左上や、画面上部にあることが多いです。これだと、指が届きにくいんですね。
Androidなら、戻るボタンがあるのでどんなアプリを使っていても、操作方法は同じです。
しかも、必ず画面の左下に出てくるので、指がラクに届きます。
6.Face IDが使えない
今年発売されたiPhoneは全てFace ID搭載となり、Touch ID搭載の機種はなくなってしまいました。
iPad ProもFace IDになったので、来年以降発売されるiPhoneについても、Face IDのみとなるでしょう。
iPhone XRを選ばなかったのは、大きさが1番の理由ですが、2番目の理由はこのFace IDです。
布団の中でもスマートフォンは使いますし、マスクをつけた状態で使うこともあります。
このときに、ロックを外せない場合があるのは致命的な欠陥です。
いちいちロック解除用のコードを入力するのは面倒すぎます。
一方で、私は手袋をつけた状態でスマートフォンを使うことはありません。
こんなレベルの性能のFace IDを搭載するくらいなら、指紋認証のままの方が断然使い勝手がいいです。
iPhone8がいまだに売れているのは、安さとサイズの他に、Touch IDも大きな要因の一つだと思います。
Face IDをにして全画面ディスプレイにしたいのは分かりますが、背面にTouch IDもつけておいてくれればいいのにと思うのは、私だけでしょうか?
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7.電子マネーを使うならAndroid
AppleもiPhone、Apple WatchにFelicaを搭載し、日本市場に力を入れてきました。
GoogleもGoogle Payをはじめ、今年からはGoogle Playでポイントシステムを導入するなど、同じように力を入れてきています。
スマートフォンで電子マネーを使う環境もだいぶ整ってきましたが、以前からおサイフケータイ機能の付いたスマートフォンが多く出ていたAndroid陣営に比べると、Apple製品はまだ遅れていると言わざるを得ません。
使える主要な電子マネーが、Suica、QUICPay、iDだけですからね。
おサイフケータイ機能搭載のAndroid機(Pixel3含む)では、楽天Edy、nanaco、WAONも使えます。WAONはともかく、楽天Edyとnanacoは利用している方も多いのではないでしょうか。
私の場合は、持っているクレジットカードの中では、Apple Payに登録したときiDとして使えるものがありません。
全部QUICPayになってしまうカードばかりなので、Apple PayがiDに対応しているといっても、特段メリットにはなりません。
また、Androidでは、Google Payで使えなくても、個別のアプリを入れればiDも使えるようになります。
Google Payなら、Kyach、LINE Payといった高還元率のカードがQUICPayとして使えるのも魅力です。
Apple PayでもSuicaのチャージ用のカードとして使えば使えなくはないですが、Kyashでキャッシュバックを受けようとすると、一度に6000円以上チャージする必要があり、使い勝手はよくありません。
セキュリティは気になるところですが、Google PayならApple Payのように認証したり、使うカードを選んだりという手間もありません
「QUICPayで」と店員さんに伝えて、カードリーダーにスマホをかざすだけで決済完了です。
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8.カメラ機能はPixel3の方が上
これは、見た人の感じ方や、作例にもよるかと思います。
ただ、各種の比較レビューを見る限り、私にはPixel3の方が、少なくともiPhone XRよりは上に見えます。
シングルレンズの機種同士のポートレート撮影を比較しても、背景との境界部分はPixel3の方が自然な感じになっているものが多いです。
また、暗所での撮影においては、Night Sightを使ったPixel3の方が明らかに上でしょう。
※2019年11月15日追記
iPhone XRの後継機であるiPhone11は、2眼レンズになり夜景撮影も強化されています。
Pixel4との比較はよく出ていますが、Pixel3との比較はされていないのが悩ましいところ。
Pixel3もPixel4に合わせてカメラアプリが新しくなりましたので、ぜひ比較したいですね。
Googleレンズの機能も、iOSの標準カメラアプリではまだ実現できていません。
Pixel3なら、非圧縮の画像をGoogleフォトに無制限で保存できるのも大きなメリットです。
(AmazonのPrime会員になってAmazon Photosを利用している方には、メリットにならないですが)
9.充電が遅い
正確に言えば、「同梱物を利用した充電が遅い」ですね。
iPhoneに同梱されているACアダプタは5Wのものです。
※2019年11月15日追記
2019年発売のiPhone11も付属のアダプタは5Wのままです。
iPhone 11Pro/Pro Maxの方は、やっと18Wになって、Pixel3に1年遅れで追いつきました。
公式サイトの仕様にも「高速充電に対応」なんて書かれていますが、その下に別売りのアダプタを使用と注意書きがあります。
要するにiPhoneを高速充電をするためには、追加料金を払ってアダプタを買ってねということです。
多くのiPhoneユーザーは、高速充電できているものだと思って純正のアダプタを使っているかもしれませんね。
Pixel3には、ちゃんと18Wの高速充電ができるアダプタが同梱されています。
単純計算では3倍程度の速度で充電できそうです。
私の使い方だと、布団の中でもスマホを使うので、朝食を食べている間にフル充電近くまで充電できないと困ります。
5Wのアダプタでは、ぜんぜん充電できずに、日中に電池が切れてしまうかもしれません。
もちろん、これは高速充電ができるアダプタ・ケーブルを既に持っている方にとっては、関係がないことです。
ちなみに、無線充電の速度もPixel3の方が上です。
iPhoneは7.5Wでしか充電できませんが、Pixel3はPixel Standを使って10Wで充電できます。
Appleは、純正のAirPowerを発表しておいて今だに何の音さたもなく、公式ホームページからも消し去っているのも気になるところですね。
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10.Googleのサービスが必要
もしiPhoneに変えたとしても、私は最低でもGmail、Googleフォト、Google MapといったGoogleのサービスは使うことになると思います。
当然、検索はGoogleを使うでしょう。
現在はNexus 5Xを利用していますが、Android+Windowsを利用している限りは、Appleのサービスは一切使いません。
iPhoneに変えると、Appleのサービスを使うためのアカウントを増やすことになりますが、Googleのサービスを使い続ける限りGoogleアカウントは削除できませんので、管理が面倒になります。
11.Pixel3のOSサポート期間が延びた
iPhoneはOSのサポート期間が長いため、古い機種でも安心して使えます。
ただし、以前に問題にもなったように、Appleはこっそり旧機種のパフォーマンスを落として買い替えを促進するような、信用ならない企業だというのは忘れてはいけません。
Googleの純正スマホは、今まではOSのアップデートは発売から2年間、その後1年のセキュリティアップデートが保証されていました。
そのため、私もNexus 5Xはちょうど3年間使用しました。ちょうど、2018年11月でアップデートのサポートが切れることになります。
これが、Pixel2からOSのメジャーアップデートが3年間保証されることになり、最新のOSが使える期間が1年間長くなりました。
ただ、3年も前のスマートフォンは、バッテリーの持ちが悪くなっていたり、パフォーマンスに問題が出てきたりするので、4年間使うことはないかもしれません。
私も、Pixel3は3年間程度利用することを想定して購入しています。
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12.低遅延で高音質な無線イヤホン(ヘッドホン)が使える
最近のスマートフォンは、イヤホンジャックがありません。
そのため、変換アダプタを使いたくない人は、無線のイヤホン(ヘッドホン)が必要になります。
iPhoneを使う場合は、AirPodsという素晴らしい使い勝手の完全無線イヤホンがあります。
私も使いたいと思っていました。
しかし、音楽や動画を見る分には問題ないのですが、遅延が大きすぎるため、ゲームをするのには向きません。
※2019年11月15日追記
カナル型でノイズキャンセリング対応のAirPods Proが発表されました。
新型のAirPods(2019年春発売)から、H1チップを採用したことで遅延はかなり減っているようです。
Androidのスマホであれば、aptX対応のイヤホン、ヘッドホンが豊富にあります。
私は、少なくともaptX対応であれば遅延は気になりませんし、音質も十分です。
LDAC、aptX HDにもOSレベルで対応しており、ハイレゾ音源も楽しめます。
また、Pixel3であれば、今後TWS Plusや、aptX Adaptiveにも対応してくるでしょう。
一方で、Qualcommと係争中のAppleは、これらの技術を搭載することはありえません。
モデムもQualcommからIntelに変えているくらいですから。
これは、Androidの大きなアドバンテージです。
13.Wear OSのスマートウォッチも期待できる
私がiPhoneを使いたかった一番の理由は、Apple Watchが使いたいからでした。
今年9月のAppleの発表でも、iPhoneは期待外れでしたが、Apple Watchは素晴らしい新製品が発表されました。
一方で、Wear OSを搭載したスマートウォッチには、現時点では残念ながら使いたいものがひとつもありません。
しかし、Snapdragon Wear 3100というスマートウォッチ用のSoCをQualcommが作ってくれました。
このチップは、期待大です。
Googleが作る、Pixel Watchの発売が待ち遠しいです。
やはり、時計を身に着ける一番の目的は、時間を知ることです。
低消費電力のアンビエント表示ができるようになることで、常に時間を表示しておけます。
時間を見るのに手首を動かさなければならないApple Watch。これだけが、気になっていました。
これが、解消できるだけでも時計として買う価値ありです。
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14.パフォーマンスは十分
iPhoneのA12プロセッサは、現時点では最速です。
iPhone8のA11でも、Pixel3に搭載されているSnapdragon845と同等か、それ以上でしょう。
しかも、iPhone8であればPixel3よりも画面の解像度が低いため、ゲームをする上でのパフォーマンスでは逆に有利になります。
さらにiPhone8の、低解像度でアスペクト比16:9、画面端が丸くカットされていないディスプレイは、最終候補として残った3台の中では、ゲームをするには最適なディスプレイです。
よく、AndroidからiPhoneに変えた人が、「iPhoneの方がサクサク動く、もうAndroidには戻れない」といいますが、それはそうでしょう。
iPhoneは、全機種相当速いプロセッサを積んでいるからです。その分、端末価格が高いのです。
低価格なAndroidスマホに積まれている、ローエンド、ミドルエンドのプロセッサからみたら、雲泥の差です。
でも、私がやっているゲームは、パズルゲームとか2DのRPG等がメインなので、そこまでのパフォーマンスは必要ではありません。
速い分には越したことはないですが、Snapdragonのハイエンドクラスであれば十分です。
A12の7nmプロセス化による低消費電力化は、非常に魅力的ではありますが…。
まとめ
私も、最後までiPhone8とPixel3のどちらにするか本当に悩みました。
iPhoneは、一つの機種としての生産量が桁違いに多い事に加え、メインチップからOSまでを一つのメーカーが作っているため、ハード・ソフト共に信頼性が高く、トラブルも少ないです。
日本市場では、iPhoneのシェアも高いため、アプリでのトラブルもiOSのアプリの方が少ないと思われます。
Pixel3ではカメラ周りの致命的なバグや、メモリ周りの不具合も発見され、私が使っていたアプリもAndroid 9.0に対応しておらず(動作確認、修正が間にあっていない?)、起動しないものも何個かありました。
それに、なんといってもiPhone関係のアクセサリの豊富さ。
私は本当はバンパータイプのケースが欲しいのですが、Pixel3用のものは発売されていません。
Apple Watchでも、互換性のある、安いバンドが数多く発売されています。
今でも、iPhone8を買っておけばよかったと思うこともあります。
来年、Type-Cが搭載された新型iPhoneが発表されたら欲しくなってしまうかもしれません。
それでも、Pixel3を買ったからには、少なくとも5G対応スマホが普及するくらいまでは、大事に使っていきたいと思っています。
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