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楽天の自社回線事業がついにスタートしました。
しかも、初日にRakuten UN-LIMIT 2.0にバージョンアップし、パートナーエリアで高速通信を使い切っても1Mbpsで通信できる神プランへとなりました。
もともと楽天のスーパーホーダイを利用していましたが、この発表を見た時点ですぐにUN-LIMITに申し込みました。
それから約1週間、Pixel3でRakuten UN-LIMITを利用しています。
結果、現時点ではPixel3でRakuten UN-LIMITを使わないことをおすすめします。
ネット上では、Pixel3でも使えたという記事が多数あります。
あれは、データ通信ができたという意味です(データ通信できるようにするにも特殊な設定が必要)。
実際使ってみると、無視できないような不具合があります。
ぜひ、今回の記事も読んだうえで、Rakuten UN-LIMITを契約するか検討してください。
それでは、このような結論にいたった理由を、順に説明していきます。
なお、私はパートナー回線エリアに住んでいます。
常に楽天回線の電波を掴める場合は、違う挙動になるかもしれません。
1:Pixel3だけではアクティベーションができない
Rakuten UN-LIMITでは、楽天Linkというアプリで通話、SMSの送受信が無料でできるようになっています。
また、現在、事務手数料3,300円分をポイント還元するキャンペーンを行っており、その条件となっているのが、「楽天Link」の初回アクティベーションが完了していること。
しかし、Pixel3では
楽天Linkのアクティベーションができない
という問題があります。
正確に言うと、認証用コードが記載されたSMSが受信できません。
楽天回線でSMSが受信できる別のスマホを持っている方は、そちらでSMSを受信し、Pixel3に認証用コードを入力すればアクティベーションはできます。
しかし、私のようにPixel3しか持っていない人は、このワザが使えません。
(※サービス開始直後は、携帯電話番号の下6桁を入力するとアクティベーションが完了するという問題がありましたが、現在は修正されており、この裏技も使えなくなっています。)
ちなみに、Pixel3では標準の電話アプリや楽天でんわアプリから発信ができません。
標準のメッセージアプリでも、SMSの送受信ができません。
そのため、楽天Linkのアプリでアクティベーションが完了しないと、電話もSMSも使えず、データ通信しかできず、キャンペーンのポイントももらえないことになってしまいます。
2:電話の着信がまともにできない
無事に、別の端末を使って楽天Linkのアクティベーションが完了したとします。
すると、今度は電話の着信ができない場合があることに、すぐ気づきます。
まずは、楽天Linkから発信してみます。
携帯電話へも、固定電話へも問題なく発信できるようです。
続いて、別の携帯電話で、いつも使っている楽天でんわアプリから、楽天回線のSIMを入れたPixel3に電話してみます。
…電波の届かないところにいるか、電源が…
かかりません!
発信側があきらめて電話を切ると、Pixel3側に不在着信として履歴だけは残ります。
Pixel3側からは、電話がきたことが全く分かりません。
プレフィックスを付けるタイプの電話はだめなのかと思い、標準の電話アプリからかけてみます。
あ、着信がキター!
と思ったら、バイブが2回しかなりません…。
すぐに画面を見れば電話を取れますが、メールとかと勘違いして放置してしまいそうです。
ちなみに、自分が勤めている会社、歯医者、楽天モバイルのサポートセンター等の固定電話から着信がありましたが、これらはいずれも不在着信として残っていただけで、まったく電話が来たことに気づけませんでした。
最初は、折り返し電話するのはタダだし、自分の好きなタイミングで電話ができるから意外と便利かも、と思っていました。
でも、サポートセンターからの電話に折り返した時は、電話がつながるまでに5分以上かかり、やっと繋がったと思ったら担当者が別の電話に出ているという不運。
そして、担当者から折り返しますと言ってくれましたが、その電話が受けられないから折り返しているんですとわざわざ説明しなければいけませんでした。
電話を受けることがほとんどない人なら問題にならないかもしれません。
私もそう思っていました。
よく考えてみると、近頃は電話をかけてくるのは、よっぽどのことがあったときです。
そんなときに電話を受けられないのはどうなのか?と、思ってしまいました。
3:SMSの受信もできないことがある
基本的には、楽天Linkのアクティベーションが完了していれば、楽天LinkからSMSの送信はできます。
別のスマホからSMSを送ったときも、楽天Linkアプリで受信できていることを確認しました。
しかし、アクティベーションのときもそうでしたが、認証用のSMSを受信できないことがあるようです。
メルカリの振込申請用のパスワードを忘れてしまい、リセット処理をしたときのことです。
SMSにて認証用のコードが送られてくるはずなのに、一向に届きません。
これだと、パスワードの再登録ができません。
サービス開始直後はSMSの不具合もあったようですが、検証時点ではそのような障害情報は出ていませんでした。
電話はしない人でも、SMSを利用するケースは意外と多くあります。
まだ運よく(?)試せていませんが、これだと緊急地震速報などがちゃんと届くのかも心配になってきます。
このような状態だと、安心して使えないのではないでしょうか。
メリット
ここまでは、不具合について書いてきましたが、スーパーホーダイと比べてメリットもあります。
それは、昼休みや退勤後の通信が込み合う時間帯でも、通信速度が速いということです。
スーパーホーダイでは、昼休みにブラウジングをしていると、画像を読み込むだけでもストレスを感じるくらい遅くなります。
それが、Rakuten UN-LIMITならサクサク動きます。
パートナー回線での高速通信のデータ容量についても、スーパーホーダイは同じ値段だと2GB。
Rakuten UN-LIMITなら5GBまで使えるようになります。
高速通信を使い切ったあとは1Mbpsで通信できるのは同様。
しかも、1年間は無料で、その後もスーパーホーダイの割引がなくなったときと同じ値段です。
前述した3つの問題点が気にならず、メリットの方が大きいと考えるなら、Rakuten UN-LIMITを契約しても良いかもしれません。
対策案
では、私のようによく調べないでRakuten UN-LIMITを契約してしまった人や、安いからどうしても契約したい人はどうすればよいのでしょうか?
現時点での対策案をいくつか考えてみました。
楽天回線対応機種を使う
まずは、王道です。
素直に、楽天回線対応機種を買いましょう。
これが一番簡単、かつ確実です。
Pixel3での利用はあきらめます。
幸い、お得なキャンペーンをやっているので、実質的に安く対応端末が手に入ります。
キャンペーンが終わる前に、買っておくとよいかもしれません。
ちなみに、おすすめはコストパフォーマンスが高い「OPPO Reno A」です。
Pixel4aの発売を待つ
4月下旬から5月上旬にはPixel4の廉価版である、「Pixel4a」が発売されるはずです。
Pixel4は、Pixel3と違ってとくに設定も必要なくRakuten UN-LIMITが利用できるとの記事が多くあります。
おそらく、Pixel4aについても問題なく使えると思われます(あくまで予想)。
Pixel3よりも性能の高いGoogle製スマホだとPixel4を買うしかありませんが、マスクをつける機会の多い現状では、おそらく指紋認証対応のPixel4aを選ぶのも良い選択ではないでしょうか。
登載が予想されているSnapdragon 730は、前述のOPPO Reno Aよりも若干性能が良くなります。
楽天LinkがiOSに対応するのを待つ
世間ではAppleと楽天の折り合いがついていないことが、iOSに対応できない原因であると噂されていますが、私はそう思っていません。
現状のiOSでは、標準アプリに代えて、他社製アプリで電話やSMSが利用できるようになっていないためだと思っています。
この制限がiOS14では緩和されると予想されているため、楽天LinkのiOS対応は早くても今年の秋、iPhone12シリーズと同じタイミングになると予想しています。
それまで待てるなら、Pixel3で耐えるのもありかもしれません。
2台持ちをする
iPhone SEの新型が発表されたことにより、iPhone SEとPixel3の2台持ちができるなら、Rakuten UN-LIMITの契約をしてもよいかもしれません。
iPhone SEにはSIMを入れて、データ通信、電話の着信をし、SIMを抜いたPixel3では、電話の発信、SMSの送信をします。
この場合、SMSの受信はPixel3ですることになるので、不安が残ります。
もし、認証用のコードを受信しなければならない場合は、一時的に楽天Linkでログアウトしておけば、iPhone SEでSMSの受信ができます。
(参考)わたしはどうするか?
参考までに、わたしがどうする予定か(どうしてきたか)を紹介します。
計画通りにすすめると、楽天回線だけのために何台スマホを買うんだという話になりますが…。
Rakuten UN-LIMITに申込み
Pixel3で使えたという情報もあったので、安さにつられてすぐに契約。
そもそも、これが失敗の原因でした。
皆さんは、同じ失敗をしないように慎重に行動してください。
Pixel3で楽天Linkのアクティベーション
うちには、アクティベーションができるスマホがなかったため、しかたなく裏技を使って突破。
現在は利用できない裏技なので、Pixel3しか持っていない人はアクティベーションができなくても、楽天回線を使いたいか考えてみましょう。
楽天Casaを申込み(楽天ひかりの契約が必要)
楽天Casaは、自宅を楽天回線エリアにできる、小型の基地局です。
楽天ひかりを利用していれば申し込めますので、さっそく申し込んでみました。
もし、自宅だけでも、電話の着信やSMSの受信に問題がなければ、そのままPixel3を使っていても問題ない気がしています。SMS認証をするのは、ほとんど自宅にいるときだけですし、外出しているときは電話を取れなくても問題ないかと思っています。
楽天回線対応端末をお得に購入
とはいえ、Pixel3での不具合に耐えられなくなったときのために、楽天回線対応端末を購入しておくことにしました。
今なら、キャンペーンでポイントが大量にもらえますので。
ちなみに、購入したのはOPPO Reno Aで、まだ未開封です。
開封してしまうと、売却する際に価値が大きく下がりますので、下記の楽天Casa、Pixel4aの挙動次第で使い始める予定です。
←今ココ
楽天Casaで楽天回線下でのPixel3の挙動を確認
楽天Casaが届いたら、楽天回線でのPixel3の挙動を確認してみます。
もし、自宅だけでも普通に電話、SMSが使えるなら、このままPixel3で、iPhone12かPixel5が発売されるまで耐えます。
購入してあったOPPO Reno Aは、この時点で新品・未使用で売却です。
Pixel4aの発売を待つ
楽天回線下でもPixel3の問題が解決しないなら、Pixel4aが発売されるのを待って購入します。
Pixel4が問題なく使えているようなので、Pixel4aも問題ない可能性が高いと思っています。
Pixel3よりは全体的なパフォーマンスは落ちますが、電池のへたりを考えると、この時点で指紋認証搭載のGoogle製最新機種に乗換ても良いかと思っています。
Pixel4aが問題なく使えるなら、Pixel3とOPPO Reno Aは売却です。
この場合、今秋のiPhone12、Pixel5の購入は見送ることになると思います。
Pixel4aがダメなら楽天回線対応機種を使う
Pixel4aでもダメなら、購入しておいたOPPO Reno Aをメイン機として使用していきます。
Pixel4a、Pixel3はこの時点で売却です。
当然、iPhone12、Pixel5は購入しません。
OPPO Reno Aはコスパの優れた端末ですが、急速充電ができないことだけがネックになりそうなので、できればPixel4aを利用していきたいところです。
楽天LinkがiOSに対応したら、iPhoneを購入
もし、早々に楽天LinkがiOSに対応して来たら新型のiPhone SEを購入します。
この時点で、メイン機として利用しているAndroid端末を売却します。
対応が秋以降にずれ込むなら、iPhone12、Pixel5の発売を待ちます。
Pixel5の発売を待つ
もし、ここまでPixel3を使っているなら、iPhone12かPixel5の購入を検討していきます。
iPhone12がUSB Type-Cになり、指紋認証もできるようならiPhone12シリーズの中で一番コンパクトなモデルを購入します。
どちらか非対応なら、Pixel5の発売を待ちます。
Pixel5が指紋認証非対応なら、iPhone12、Pixel5の購入は見送りです。
この時点で楽天LinkがiOSに対応していればiPhone SEを購入、していなければ来年のPixel5aが候補になります。
まとめ
最初に書いた通り、現時点では
Pixel3でRakuten UN-LIMITを利用するのはおすすめしません。
もし、私が現段階でRakuten UN-LIMITを契約していなかったら、
少なくともPixel4aが問題なく使えるという情報を得られるまで待ちます。
すぐに契約したくて、私のようにGoogleかApple製端末以外は買いたくないという方は、安くなっているPixel4を購入するのもアリだと思います(ただし指紋認証なし)。
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