ウォール街のランダム・ウォーカーを要約すると? 原著第12版を読む【書評】

インデックス投資を行う人のほとんどがおススメしている、投資の名著です。

私も、最近インデックス投資を始めましたので、読んでみました。

非常にボリュームのある訳本なので、読書に慣れていない方だと読みづらいかもしれません。
でも、投資をする人なら、一度は読んでおくべき本です。

Amazonのレビューの評価は、4.2(2019年10月30日時点)となっています。
版により評価が分割されているので、評価の数はまだ少なめです。

ランダム・ウォーカーレビュー画像引用:Amazonのレビュー

改訂で最新の内容に更新

1973年の出版以来、版を重ね、本書は第12版となっています。

通常、改訂というと誤字脱字を修正したり、古くなった情報を書き換えたりという作業を行うことが一般的だと思っていました。

今回は、仮想通貨やスマート・ベータのことなど、結構なボリュームで追記されています。

常に時代に沿った改訂を行ってきたのが、ここまで読み継がれてきた名著たる所以(ゆえん)なのかもしれません。

おススメは株式のインデックス投資

本書の基本的なメッセージは、
投資は、株式のインデックス投資がベスト
です。

ETFでも可だけど、複利効果がえられるインデックスファンドがおススメ!
というスタンスです。

この分厚い本には、他の投資方法が、株式のインデックス投資に比べてどれだけ劣っているのかを、これでもかと書き続けています。

債権のインデックス投資についても否定的な立場です。

意外にREITには好意的

ところが、REITには好意的にかかれています。

これは、ちょっと意外でした。

株式とリスク低減のための債権を組み合わせたポートフォリオをおススメするのかと思ったら、REITも組み込むことを推奨しています。

私は、株式のインデックスファンドに全力投球していたので、ちょっとREITのインデックスファンドも勉強しようかと思っています。

年齢に合わせたポートフォリオを組むことが重要

結局、投資の王道みたいなことが書かれています。

それも、「債券の割合は年齢と同じが良い」という定番の文句まで出てきます。
(まさか、本書がオリジナルなのでしょうか?)

米国と日本では、同じ国内債券でも状況が違います。
自分でリスクとリターンを考慮し、債券のインデックスファンド組入れを検討する必要があるかと思います。

まとめ

私はインデックス投資を行うにあたり、本当にこのまま進めて良いのか?
ということで、インデックス投資について書かれた本を多く読んできました。

なぜ、株式のインデックス投資以外はダメなのか?
これを知っておくためだけに本書を読むのもアリだと思います。

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