【書評】将来が不安・・・シルバー優遇は孫世代にツケを回している(シルバー民主主義の政治経済学/島澤諭)

シルバー民主主義の政治経済学 世代間対立克服への戦略

島澤諭 著

日本経済新聞出版社

2,400円+税

ISBN978-4-532-35754-2

年金ひとつとってみても、既に引退している世代よりも現役世代の方が高負担低給付になっていくのは明らかであり、現役世代からみれば高齢者は社会保障制度にしても、税負担にしても優遇されているように見えます。
そのような世代間格差について、本当に言われているようなことが発生しているのか、それは何が原因なのか、是正するにはどうしたらよいかといったことが書かれているのが本書です。

まず、日本の財政状況を見ると、シルバー世代と現役世代が結託して、選挙権を持たない次世代に負担を先送りしているということが衝撃的です。
シルバー世代ばかり優遇して、私たち現役世代がすべて負担を被っていると思っていました。
確かに、国債を発行して社会保障を厚くするという政策は、将来へ負担を先送りしているに過ぎません。
子供や孫に負担をかけたくない、不幸になってほしくないと言っておきながら、このような選択を知らず知らずのうちに行っているというのです。

この原因は、現在の選挙制度にあると感じました。
人口減少、高齢化が進む社会において1人1票の選挙では、高齢者の意見が強く政策に反映されるのは明白です。
積極的に政治に圧力をかけないとしても、選挙で勝ちたい政治家はシルバー世代を優遇する政策を選択せざるを得ません。

世代間の格差を解消する方法として、投票制度改革についても挙げられていました。
その中でも、選挙権を持たない子供の数だけ親に投票権を行使させる「ドメイン投票制度」、平均余命と現在年齢の差に応じて票数を与える「平均余命投票制度」なんかは、おもしろい制度だと思いました。
これを組み合わせれば、若い人の意見も政策に反映されるようになるはずです。

本の感想ではなく、政治に関する意見になってしまいました…。
内容は、政治経済学に明るくないと難しく、読み進めるのにも時間がかかります。
しかし、社会保障から投票制度まで、いろいろ考えさせられる本でした。

 

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