『自分のアタマで考えよう』考えたつもりになっていないか?【書評】

もっとよく考えろ!

仕事をしている中で、こう言われたことがある人は多いはず。

考えた結果が、報告したとおりの内容なんだよ。
どうすれば、「よく考えた」ことになるの?
そもそも「考える」ってどうすればいいの?

と思った方は、本書を読んでみると得られるものがあると思います。


Amazonのレビューでは、3.9(2019年11月24日現在)となっています。
おおむね好評価と言えます。自称「考えている人」からは、厳しい意見が多いです。

自分のアタマで考えようAmazonレビュー画像引用:Amazonのレビュー

知識は思考の邪魔をする

何かのデータを見せられて、
ここから考えらえることは何か?
どう対策すればよいか?

と聞かれたとき、どう答えるか。
大抵の人は、自分の持っている「知識」を利用して答えるでしょう。

しかし、その知識が「思考」を邪魔する場合があります。

プロ野球ファンの年齢構成が高齢化しているというデータを見せられて、この情報からわかること、言えることを答えるという問題が例として挙げられています。

あなたは、次のどちらの結論を出すでしょうか?
1.プロ野球の将来は暗い
2.プロ野球の将来は明るい

その結論は、各種メディアから得られた知識を元にしていませんか?
ほんとうに、データから「自分で考えた」ことですか?

これを見て、ハッとしました。
「私って、実はあまり考えていなかったかも」と思いました。

知識をどう活かすか?

では、知識を得るのは悪いことなのでしょうか?

そうではありません。
知識の使い方が間違っています。

筆者は、
知識を思考の棚に整理する
ということを推奨しています。

簡単に言えば、
あと◇◇が分かれば、△△ということが言えるのに。
じゃあ、これからは◇◇を得られるように意識しておこう。
ということです。

よく、頭の回転が速いと言われる人は、コレができているんですね。
だから、何か情報が入ってきたときに、すぐに答えが出てくるんです。

効率的な試験勉強の弊害

あとがきも、飛ばさずに読んでみましょう。

その中に、
試験勉強は、まず答えを見て解き方を暗記していた。
という体験談が書かれています。

これは、効率的な勉強方法としてよく知られたもので、私も問題集をやるときにはよく使っていました。

しかし、社会人になるとそもそも解き方どころか、解がない問題に対応していかなければなりません
自分で考えるクセをつけておかないと、変化の速い世の中では通用しなくなってしまいます。

まとめ

この他にも、本書では「考える」ための方法が紹介されています。
私のように「ちゃんと考えてなかったかも」と思ったかたは、参考になる部分があると思います。

本書を読んで、ぜひ自分の「考える」という行為について見直すきっかけにしてみてください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

現金チャージで最大2.5%ポイントもらえる
今すぐAmazonでチャージする!
現金チャージで最大2.5%ポイントもらえる
今すぐAmazonでチャージする!